カウンセリングの重要性と治療の流れ
抜けてしまった歯を新しく作る方法として、今注目されているのが、「インプラント」治療法です。これは、入れ歯などと比べると、長期間の成功率がとても高く、見た目も最も綺麗にできるということで、
求める方が増えてきています。
しかし、この「インプラント」には、様々なメリット・デメリットがあったり、
患者にとっては、そもそもどういうものか、治療期間は? 費用は? などといった、
疑問や不安がたくさんある治療法であるという事実がありますので、
最も重要なことは、カウンセリングを行うということなのです。
「インプラント」とは、人工歯根のことで、
歯があったところの骨に、フィクスチャーと呼ばれるネジを埋め込む手術と、
その上にアバットメントという連結部分と義歯(人工の歯)を取り付ける手術をするという治療法です。
「え?手術?」と思われるでしょう。
そうなのです。
入れ歯等の他の治療法と違い、「インプラント」は手術による治療法なので、
費用も高額で、必ずしも誰もが簡単にできるものではないのです。
ただし、手術自体は短時間で局所麻酔のみで終わるものなので、それほど大掛かりではありません。
しかし、他の手術前には必ず医師からの詳しい検査や説明があるように、
「インプラント」も、詳しい検査や術式の説明が重要です。
そして、少しでも疑問を残さないためにも、
医師にはなかなか尋ねにくいことも気軽に聞くことができるカウンセリングを
しっかり行うことがとても重要なのです。
カウンセリングにより、患者の疑問や不安が全て解決され、歯周病や骨の状態などの検査もパスをし、
他の選択肢も考慮したうえで「インプラント」が最適だとされてから初めて、1回目の手術に入ります。
ネジの埋め込みです。
2週間後に抜歯、そして、2〜5か月後(その間は仮歯)、
骨とネジがしっかり結合したのが確認できれば、2回目の手術を行います。
連結部分と義歯の取り付けです。
そして、その後のケア次第で成功率が変わりますので、定期的にメンテナンスをすることが重要となります。
以上でわかるように、「インプラント」とは、根気強く付き合えば、良い歯を手に入れることができる治療法なのです。